水泳教室の子供たち

とてもひさしぶりにプールで水泳を。脇で子供達が水泳教室。その光景はコーチが透明マスクをしている以外は以前のままだ。見学の父兄はマスク姿。だれも感染者がいなければ、距離をとって無くても移らない。子供達は過去の記憶がないからマスクは当たり前になっていくのか。バブルを知らない若者が派手に遊べないことに疑問を持たないのと同じか。

俳優という職業はずいぶんこの半年で変わった。一番アナログだった職業がすっごいデジタルに。変わってない人はお休み中ということか。それぞれ職業によりさまざまで今まで通り毎日仕事に通う人もいれば、ずっと家にいる人もいるし、まったく収入を失った人もいる。だが、はしゃいでいる子供たちを見ているとコロナはなかったことのように思える。

水泳は30代、俳優にもどるための体力作りで熱心に通った時期があった。このジムへは踊れる体を維持するために40代によく通った。そんな過去の自分を感じながら、水の中で自分の人生が大きく変わっているのだと実感した。そう思いながら泳ぎ続けた。

せっかく総理が変わるなら、今の日本の構造もかわるといい。周りを見て意見を言うのをあきらめるのでなく、意見を尊重する世の中に。悪いとわかってても忖度するのがいいかのような流れだ。自死の訴えさえむなしい。マスクは当たり前でもいいから、子供たちが自由で夢の持てる世の中であってほしい。頑張れば報われると頑張れる気になる社会であってほしい。

文化庁の補助金申請は、これは謝礼費でなく雑役務費に、これは消耗品にと一か月以上放置された後に修正連絡。申請からもう二か月経つ。これは補助金をもらう審査でなく、まだ、対象に当たるかどうかの審査だ。そんな細かいことに時間をかける意味がわからない。

子供たちの生きていく社会、何年後かの自分たちの生活を決めるのは、社会の中枢にいる大人たちで、一向に内向きのまま。何度目かのチャンスを今回も逃すのかと残念な思いもある。誰もいいと思っていないことは、トップの志ひとつで確実に変化する。コロナのデジタル化もいいほうに変わるきっかけになるといい。今後に期待したい。

写真は明日の神話

“水泳教室の子供たち” への2件の返信

  1. フェイスブックでの更新の告知を見てリンクをたどってきました。コロナ禍を経て変革期の真っ只中にある令和の現代日本の風景を身近な水泳教室から説き起こしてスケッチ的に描いた秀逸なエッセイだと思いました。首相以下、日本人の閉鎖的なメンタリティが変わりゆく契機となれば良いのですが、今回のコロナ禍。次回の更新も楽しみにしています。

    1. 変わるといいですね。海外に数年在住して日本に帰ってきた方二人は日本が変な国になってるのにびっくりしてます。

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