まだ前を向くおやじの東北旅行

母を施設に預け、がっくり疲れが出るかとおもいきや、「旅行いくか」と言い出した父。

我が家の旅行は、もう無いかなと想いながら行くことの繰り返しで、結婚する前に最後に、歩けなくなる前に、ぼける前に、と。今回ははなはだ時間的に厳しく、それでも、断ってぽっくり逝かれたら後悔すると無理矢理妹と予定併せて決行。

普段は取れない乳頭温泉があいてるとのことで、田沢湖、乳頭温泉、五能線の旅、2泊3日。鶴の湯の温泉の乳白色に心奪われ、しばしの暇でした。旅行中にフェイスブックで4年前の出来事ですと、母がぼけはじめた頃に日帰りだとだまして連れて行った箱根旅行の写真がでて、すごい家族のプレゼントになりました。(ぼけはじめると、泊まりや入浴を嫌がる症状がでます)

たまたまgotoの時期で利用させてもらいましたが、3人で10万ほどが3万になり、2万4千円のクーポンもらい、ただ同然でありがたいなと思う反面、危機に直面してもいびつなお金の使い方をするこの国を憂いたりもしました。

長いことあまり休まず続けた和菓子屋をやめた時もがっくりするかと思いきや、60半ばからパソコンをはじめ、冥途日記なるものを書き、写真をデジカメで撮って丸く切り抜いて貼り付けたりと、次々に楽しみを見つけていく父、今年88歳、米寿。